国際教育に関するシンポジウム・講演会・研究会の情報をお知らせします


by jies
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早稲田大学より国際シンポジウムのお知らせをいただきました.概要は下記のとおりです.プログラムを含む詳細は,http://www.f.waseda.jp/yamaki/sympo_1/index.htmlをご覧ください.

主催:早稲田大学・東京大学・フンボルト大学(ベルリン)
共催:早稲田大学教師教育研究所
会場:早稲田大学国際会議場第二会議室(3F)
⇒会場アクセス http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html
期日:2007年4月13日~15日
参加費:3000円
使用言語:英語(講演と質疑応答とも)
参加申込:http://www.f.waseda.jp/yamaki/sympo_1/index.htmlをご覧ください.


シンポジウムの趣旨

このシンポジュウムでは、近代化のために葛藤に満ちたプロセスを経験してきた幾つかの社会において、150年間を越える期間に生じた革命的激動に伴う特徴的な帰結の幾つかに焦点をあてる。その特徴的な具体例は、1860年代から1900年までの時期の明治期日本にあり、また、所期ソヴィエト連邦である。1910年代から1940年代初期にかけてのメキシコに具体化された革命的な状況設定、1900年代以降の中国の状況もその例に当たる。特異点が著しい諸結果の中でも特に興味深いのは、社会的政治的秩序を根本的に再構築する試みと密接に且つ典型的に関連する大衆教育、社会的動員、ならびに社会教化の様々な過程である。

革命後の社会に関する従来の研究は、国ごとの社会関係を再構築する基礎的設計に焦点が当てられてきた。そのように問題関心のもたれ方、あるいは在り方が固定的であったのは、革命と呼ばれる社会的政治的過程を近代的国民国家の誕生と形成の過程であると思い込む心性が規定化あるいは固定化していたからであった。「近代的国家」は謂わば神話化されていた。研究者は自然に社会的変革過程をその観点からのみ研究することが多かった。その結果、それぞれに異なる条件を歴史的の備える政体が近代的革命を経験する過程で、どのような人々の意識変革が随伴していたかを見落とすことになりがちであった。人々の意識の変化という歴史的事実にどのような“構造”がるのか、その“構造”はどの程度の普遍性をもっているのか。新しい研究の主題があることに気づくことになった。

多少具体的にいうと、つぎのようなことである。旧来からの制度的な現実に置き換えることができる新しい制度に関する理念や想念はどのような意識であったのか。危機的状況を呈する社会の回復に時間的制約がある場合に、救済を課題とする人々にはどのような意識があったか。生活圏の外部に脅威となる事態が生じているときに脅威を除くなりそれに対応しなければならないと考えた人々にはどのような意識があったのか(旧体制に戻るのか、革新的な状況へ飛躍するのか・・・・、それぞれへの対応を何事か選択するのか・・・、)。大きく変革する生活の基本的な形と実質―そのとき、国を形作ってきた人々全体の“問題意識”、“精神状況”、“人生観や世界観の変動”、そしてさらに築くべき“新たな社会観”。それらについて新たに分析の光を当ててみたい。

このシンポジュウムでは、比較研究と合わせて、トランスナショナルな政治的かつ知的な状況変動の経緯と、地球規模で対象化し把握しなおす必要がある人類史理解に焦点を合わせながら、それらの諸課題についてそれぞれの見解を戦わせ交流させる。日本とドイツばかりでなく、メキシコ、ロシア、中国の研究者の共同作業として、それぞれが示すに違いない方法の多様性と選択された地域の多様性の双方が、その議論に反映して、その結果、このような問題設定について研究的のも実際的にも問題解決の展望を示すことになれば望外の幸せである。

シンポジュウムに参加してくださる方々には、“表象”(representation)という概念に心を留めていただきたい。この概念は元来文化と知性の歴史研究に根ざす概念であるゆえ、人間行動にとっての理念・モデル・イメージ・プログラム等がもつ意味や役割を批判的に検討する知的な作業と深く関連している。それが、最近では観念形態の政治的な領域とそこでの働きについて分析的に研究する場合、有効な方法として考えられるようになり、イデオロギーを含み、諸観念形態と知性の機能を社会史的に構造的に解析し記述するために用いられる用になった。

ベルリンのフンボルト大学には、2004年に『歴史と社会科学における比較研究のための学際的研究ネットワーク』が設立された。この研究グループは、上記の概念を方法的に発展させ、その洗練に努めている。その場合の基礎的な仮説はつぎのようなものである。

“社会の作用、社会の組織、社会的プロセスは、本質的に自己省察的、自己反省的、ないし自己回帰的である。つまり、人間の作用によって形成される複合的なネットワークは、それが何であれ・・・社会的グループ、社会総体、国民全体、あるいは地域的な社会のサブ・システム等・・・何であれ、絶えず個々のコンテキストに応じた社会的意味を要約して処理するような解釈を生み出す。されのそれは、自己の未来をいかに形成するかという構想と、自己の過去をそれに関連付ける神話を生み出す。さらには、集団に係わり文化に固有の精神的態度・外見・期待も生み出す。即ち、種々の≪表象≫を生み出すのである。

これらは、社会的コミュニケーション、社会的組織化のパターン、集合的経験および変化のプロセスと読み直される社会の革命的変動を、意味に基盤をおいて処理することで、時間的に蓄積されてきた概念化の集合体を包括することになる。

 ≪表象≫は、人々あるいは集団を巻き込みながら次々と行動を誘発する能力を開発して、社会の組織或いは過程を、社会的に埋め込まれた・・・或いは制度化された・・・≪表象≫の中に体現された意味に従って形成したり再形成する。従って、このような意味の≪表象≫は、社会構造の単なる描写とか鏡像以上のものである。≪表象≫が担っている観念化の内容をはるかに越えて、また、多様なメディアの経路によって分節化される多様な形式を超えて、≪表象≫は集中された意味を縮図的に示す。こうして≪表象≫は、社会の行為者や社会の諸集団や社会のサブシステム全体に対して説得力を持つ解釈を提供する。この意味において、≪表象≫は参照の枠組のみならず、情報提供と方向付けの機能をも提供する。”

このシンポジュウムでは、上記の諸社会における革命期ならびに革命後の時代に焦点を定がら、そのプロセスに随伴した≪表象≫を強調し、≪表象≫がそれ自体に纏う多様な形式にも目を留めて、それらが分節化される方法に添って≪表象≫が現象的に区分されうることを確認しつつ、傍ら、分節化する方法それ自体も批判的検討の対象にしたい。

お問い合わせ先:

早稲田大学商学部 八巻和彦研究室
E-mail:yamaki%waseda.jp
※スパムメール対策のため,“@”を“%”に変えてあります.
FAX(03-5286-3921)

または,
長島啓記:早稲田大学教育学部  nagashima%waseda.jp
鈴木慎一:早稲田大学(名誉教授) suzukishinichi9%msn.com
Sven Saaler:東京大学教養学部
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by jies | 2007-04-08 20:07 | 国際会議
日  時: 5月11日(金)~6月22日(金) 毎金曜日18:30-20:30 全7回

場  所: (財)言語文化研究所附属東京日本語学校(ナガヌマスクール)
(〒150-0036 東京都渋谷区南平台町16号26番/渋谷駅から徒歩10分)

受 講 料:
(全7回)
会員 15,000円
非会員 18,000円
学生 12,000円
(1回毎)
会員 2,500円
非会員 3,000円
学生 2,000円

詳細は↓
http://wwwsoc.nii.ac.jp/nkg/kenshu/kenshu-2007/kenshu-07-kaigai.htm

講義日・内容・講師
5/11   経済の視点で見る海外-ベトナムの場合-     
秋葉まり子(弘前大学教育学部教授)

5/18   宗教・民族の視点で見る海外-マレーシアの場合-
伴美喜子(高知工科大学国際交流センター長・教授)

5/25   旧ソ連の教育制度と中央アジア諸国
嶺井明子(筑波大学・大学院人間総合科学研究科助教授)

6/1    日本のパブリック・ディプロマシー
小川忠(国際交流基金理事長特別補佐、企画調整・米州課長)

6/8    JICAの基礎教育協力と事例紹介
石原伸一(JICA人間開発部第一グループ基礎教育第二チーム長)

6/15   海外へ日本文化を伝える
中山圭子(虎屋文庫研究主査)

6/22   危機管理とコミュニケーション
鷲見徹也(横浜国立大学教育人間科学部講師)
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by jies | 2007-04-05 14:27 | 研究会(それ以外)